金曜倶楽部

食物語。

焼酎のこと

福岡で焼酎と言ったら何だろうと考えると、「黒霧」あたりが代表的だろう。次いで「島美人」だろうか。
 焼酎を作る工程はイモを蒸し、コメから作る麹とともに仕込んで蒸留すると焼酎ができあがる。この蒸留工程で「もろみ」が残る。これを絞ったものが「焼酎かす」だ。

黒霧を製造している霧島酒造では、この焼酎かすの量が毎日約650トンに上るというのだ。どんだけ需要あるん。飲み過ぎや。最近、その製造工程から出るサツマイモのくずや焼酎かすを使って発電をしているらしい。「バイオガス発電」というやつだ。廃棄物の削減とリサイクル、発電による売電のまさに“一石三鳥”の技術だ。
 今までは焼酎かすは農地にばら撒いて肥料にしていたそうだが、廃棄物処理法改正により、焼酎かすを農地にまくと不法投棄と見なされるようになった。毎日出る650トンもの規模を受け入れられる産廃業者は無く、自社で処理するしかないということでこのバイオガス発電に辿り着いたそうな。
 これから霧島が売れるほどに廃棄物の発生量も日々増えることになる。当然バイオガスの発電も忙しくなる。発電が止まると、焼酎の生産も止めざるを得ないというのだから大変だ。知らんうちにも新しい技術ってのは開発されとるんやな。