金曜倶楽部

俺は人間をやめるぞ!チュチューーッ!!

自分にハァハァできる人

[たぶん、人生初の転機]

 交際をして3年と少し経つ彼女とのそろそろ籍を入れてしまおうかと考えている。俺も今年で30歳になるわけだし、身を固めて親孝行のことも考えていかなければならない。もちろん、2人の幸せのために。これが一番の理由なのだが。

 この記事のテーマはずばり、「自分」である。結婚を機会に、彼女のお父さんから一つ大きな提案を持ちかけられた。

「中国の会社で一緒に働かないか・・・?」というお誘いである。

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「ぎ、逆玉っ・・・!僥倖っ・・・!!」 

 

 

 ・・・という下心の一つや二つもあれば少しは気が楽になるんだろうが。生憎、聖人君子の俺にはそんなゲスな考えがない。俺が中国で働くメリットというのがなかなか思いつかないのである。

 嫌味な言い方だが、俺は自分の親父の会社を継ぐ身なのでお金に対する危機感や稼ぎたいという『飢え』がない。決してお金をたくさん持っているというわけではない。そもそも自分はそんなに贅沢をしないので、今の収入で不自由がない。むしろ節約を考えながらケチケチした生活が性に合っている。つまるところ、本当の苦労を知らない甘ちゃんなのだ。

 これ以上の何かを求めるようなハングリーさがないので「中国で転職して収入が増える」というのは自分にとってピンとこないのである。しかし、結婚させていただく男がこんな調子でいいはずがない。もっと稼いでギラつくくらいの意気地がないと。でも何かモチベーションのようなものが欲しい。

 強いて言えば、食文化には興味がある。香港の飯はうまかった・・・。

 しかしそんなもの理由にならないほどの些細なことだ。新たな環境で挑戦!みたいな情熱もないわけで、自分は動機付けが下手な人間なんだなと実感。・・・というより「下手だったんだなそう言えば」という感じだ。昔から飽きっぽいし。

 

 思えば俺は、人が経験する苦労を随分と端折ってきた。まず、受験をしていないこと。何かを勝ち取る、また挫折を味わっていない。受験をしていない・・・ならば就活だ。普通は。しかし俺は就活すら経験していない。親父の会社なんだから。

 与えられたものばかりだから「飽きっぽい」なんて言えるんだろう。

 

 結局、中国に行くことにOKした。ぼんやりとした考えだが「自分の人生ドラマとしては面白い展開だな」という安直な考えだ。もっともらしい理由を付けるなら「ずっと離れてた彼女とお父さんを一緒に暮らさせてあげよう」という具合だ。

 理由としては上出来。まさにコレだ!という感じだ。

 そもそも、なぜ理由を探してまで中国に行こうとするのか。そこは「自分の家の会社があるから・・・」と断っても理解はしてもらえるのに。

 つまり、俺は会社を辞めたいのだ。なぜか。

 

飽きた。

 自分なりに色々と思うところがあるのだ。端的に言えば「疲れた」としか言えない。もちろん中国に行けば「疲れた」なんて言う暇もないだろうけど。

 

 

[パーフェクトヒューマンになろうとする人] 

 モンスターペアレントについて思うところがある。

 このモンスターと言われる人の特徴は『他責』である。自責とは逆。他人のせいにすること。最近、モンスターって俺の職場も割といるんだなと気付いた。

 俺は仕事柄、病院で検査をするんだけど。そこでは赤ちゃんから高齢者まで幅広い層の患者さんを相手にすることになる。待ち時間や検査が多いと、どうしても愚痴っぽくなったり、文句を言いにくる患者さんも少なくはない。それはこちらの責任だ。

 しかし、保険証や他の病院からの紹介状など、自分で管理してくれないと困るものを忘れてきたり紛失してしまったり、検査の予約日を間違えて来院したとき、もう手に負えないくらいに怒る人がいる。

 落ち度は患者側にあるのは明白なのだが、あちらの言い分としてはこっちが悪いような言い分をする。「システムが悪い」「不親切」とか。

 モンスターの特徴に『他責』を挙げたが、そもそもなぜ他人を責めるのか。

 彼らは決まって自己愛が強いのだ。「完璧な俺」「万能な私」と言った具合に。とにかく自分にハァハァできるナルシストなのだ。しかし現実に自分に非がある出来事が起きた。すると、完璧な自分像とのギャップが生まれる。どうするか?

 私は悪くない。他人を責めることで自分の万能感を維持しようと働く。

 さらに、万能感の維持は自身だけに留まらない。このモンスターという人種が発見された始まりの場所はどこだ。そう学校だ。モンスターは子供すらパーフェクトにしようとする。

 「うちの子は悪くない」「うちの子はそんなことしない」「うちの子を主役にしてください」という具合に。まさにパーフェクトチャイルドである。

 傷害や殺人を犯す人間の精神性ってこういうパターンもあるんじゃないかって思う。

 

 パーフェクトヒューマンといえば、いつかの24時間テレビでダウン症の子供たちに「PERFECT HUMAN」踊らせてたよな。そこにいちいち反応することが不謹慎って言われるんだろうけど、さすがにおいおいおいってなったな。